日本で最も一般的な「仏式葬儀」とは

日本の葬儀の大多数は仏式(仏教式)で行われます。宗派によって細かい作法は異なりますが、基本的な流れはほぼ共通しています。初めて葬儀を手配する方でも安心できるよう、臨終から初七日までの流れを順を追って説明します。

臨終から葬儀当日までの流れ

① 臨終・ご遺体の搬送

病院や施設で亡くなった場合、まず葬儀社に連絡してご遺体を自宅または安置施設に搬送します。死亡診断書を受け取り、大切に保管してください。この書類は火葬許可証の申請に必要です。

② 枕経(まくらぎょう)

ご遺体を安置した後、菩提寺の住職に連絡し、枕経をお願いします。これは故人が安らかに旅立てるよう祈る最初の読経です。

③ 葬儀社との打ち合わせ

葬儀の日程・形式・祭壇の大きさ・参列者への連絡方法などを決めます。この段階で費用の見積もりも確認しましょう。

④ 納棺(のうかん)

故人をお棺に納める儀式です。近年は「納棺師」が丁寧に故人の身支度を整えてくれる「湯灌(ゆかん)」を行う場合もあります。

通夜(つや)の流れ

通夜は葬儀・告別式の前夜に行われます。一般的には18〜19時頃から始まり、1〜2時間程度で終わります。

  • 開式・住職による読経(約30〜40分)
  • 焼香(遺族・参列者の順)
  • 閉式後、通夜振る舞い(軽食・飲み物でのもてなし)

葬儀・告別式の流れ

通夜の翌日に行われることが多く、午前10時〜11時頃に開式するのが一般的です。

  1. 開式の言葉
  2. 読経・引導(住職が故人を仏の世界へ導く)
  3. 弔辞・弔電披露
  4. 焼香(遺族・参列者)
  5. 閉式・出棺
  6. 火葬場へ移動・収骨(お骨上げ)

初七日法要について

本来は亡くなってから7日目に行う法要ですが、近年は葬儀当日に「繰り上げ初七日」として告別式後に続けて行うケースが増えています。負担を軽減できるため、多くの葬儀社で対応しています。

宗派による主な違い

宗派 主な特徴
浄土宗・浄土真宗 念仏(南無阿弥陀仏)を唱える。浄土真宗では「引導」がない場合も。
曹洞宗・臨済宗(禅宗) 厳かで静粛な雰囲気。焼香の回数が異なる場合がある。
日蓮宗 「南無妙法蓮華経」を唱える。太鼓を使うことも。

まとめ

仏式葬儀は「枕経→通夜→葬儀・告別式→火葬→初七日」という流れで進みます。宗派や地域によって細部は異なりますが、基本の流れを把握しておくだけで当日の不安が大幅に軽減されます。菩提寺がある場合は早めに連絡を取り、住職の意向も確認しておきましょう。